DIARY greyish glow 日記

greyish glow 日記 2011

  2011/01/04

   志のちゃんの体調もほぼ回復し安心したのもつかの間、
   12月中旬から宮川君を交えての3月の「バラッドを歌うvol.2」
   の練習が始りました。
   ギターが1台増えただけですがやはり音の厚みが違います。
   厚い音は気持ちがいいですね。
   まだ始ったばかりなので先は見えませんが宮川君は毎日練習
   しているようです。本番が楽しみです。
   トラッドという本当に難しい音楽に挑戦している彼の姿は
   まるで自分の限界に挑戦しているかのようです。
   実際そういったところがトラッドにはある気がします。
   隠せないと言うか、いいところも悪い所も足りてる所も
   足りていない所もすべてみえてしまうので…。
   さていつも思うことがひとつ。
   音がひとつ減ったり増えたりするだけで感覚が変わります。
   いつもと同じように歌っているつもりでもやはり違うのです。
   何度体験しても慣れることはないものです。
   だからこそ面白いのですが感覚って不思議ですね。
   耳だけでなく五感だけでもなく他の感覚も使っているようです。
   でも五感以外の感覚ってなんでしょう?
   もちろん映画のシックスセンスのような感覚とは違いますよ。
   本番までにいったいどんなものが出来るかは感覚と同じで
   まだ霧の中、まだつかみ所がありません。
   迷わず演奏出来るようになりたいなと思うばかりです。
                           misuzu

  2011/02/06

   先週やっとポスターが出来上がりました。
   集客力のないグループなのでいつもこれからが大変。
   いつも思うのですが準備や集客の心配がなくコンサートが
   出来たら楽ですよね。あとは練習だけとか…。
   そんなことを思うのは腰が重いからなんですが
   それでもこんな形で演奏出来ることはそうそうないので
   がんばってチラシを配って集客に励もうと思います。
   お芝居も個展も集客が必要なのは同じ。
   私達ばかりではないですよね(笑)。
   さて少しずつですが4人での演奏に慣れて来ました。
   ギターの宮川君はまだまだ一杯一杯だと思いますが
   それでも毎回進歩が見えているのでコンサートが楽しみです。
   で、自分はというとなかなか練習時間が取れず進歩がありません。
   いい訳は出来ますがそれじゃ駄目ですよね。
   そろそろ本腰を入れてがんばります。
   まあこうやって文章にして自分への戒めいしようかと。
   今回は新曲もあります。3人になってから演奏出来なかった曲も
   演奏します。ぜひぜひ3月21日16時、渡辺淳一文学館に
   足をお運び下さい。出演者一同お待ちしています。
   チラシを掲載していますs。よかったら見て下さい。
                          misuzu

  2011/04/05

   コンサートが終わりました…といってももうすでに2週間。 
   いつもながら時間の過ぎるのは本当に早いです(最近は特に)。
   足を運んで下さったみなさま、本当にありがとうございました。
   コンサートの週からいつも通りの3人に戻って練習をしていますが
   前の通りといいたい所ですがやはり何か違います。
   それは音が足りないーでも違和感があるでもなく、安定している
   このまま同じ位置ではいけないという気持ちもあるのかもしれません。
   今回ゲストギターを迎えてみて思う事は3人と4人では
   感覚が予想以上に違いました。
   以前(と言っても4年前ですが)5人でやっていたなんて考えらない
   それ位の違いでした。
   いろんな意味で3人にというスタイルに慣れていたんだと
   改めてメンバー全員が感じたコンサートでした。
   ずっと前から思っていたし、たぶんそうだったんですが
   なかなか共演やコンサートの声がかからないのはこの辺りに
   原因がありそうな気がします。
   他の人を受け入れない感じがあるのかもしれません。
   それは言い換えるなら「スタイルがある」でも別な言い方なら
   他を受け入れない、独自の路を行っているーのかもしれません。
   さらに会場や音響の影響も受けやすいのも弱点。
   まだまだどころか問題は山積みです。
   いい訳ですが、今回は4ヶ月前から準備を始めたにもかかわらず
   後半の1ヶ月を第一部の練習にとられて作り込みが出来ず
   思った所までいけませんでした。軽い音だったと思います。
   重厚なコーラス、繊細なギターが売り(?)なのに…。
   まあ反省はここまで。いつになったら思い通りの演奏が
   出来るんでしょうか、遠いですね〜。
   でもメンバー一同めげずにがんばります。
   次がいつかは予定がないのでわかりませんが…。
   「あ〜がんばった!」といいたいな。
                              misuzu

  2011/05/18

   個人的に忙しかったのもあるのですが、コンサートが終わって
   のんびり〜していたらもう約二ヶ月が過ぎていました。
   3人の練習はいつも通りだけど少しだけ変化があったような。 
   すぐにとはいかないのだけど、greyish glowの3人で
   トラッド以外の曲も演奏することを考えています。
   さて次は何をやろうかなとぼんやり考えていたら、何年か前に
   ソロでやタムリンというグループで演奏した曲をやりたいなと。
   そうしたら、志のちゃんも似たようなこと事を考えていて…。
   偶然とはいえ面白い。
   トラッドをやりたくないのではなく、単にやりたい曲を考えたら
   そこに辿り着いただけなんだけど。
   で、重い腰が上がって弾き語りも練習を再開。
   こちらは日本の古い歌を織り交ぜて曲を増やそうと思ってます。
   ただいつも思考が止まってしまうのが「会場」。
   弾き語りならピアノがある所。
   greyish glowなら狭くてもいいので音のいい所。
   うーん。だれかいい場所を教えて下さい。
                              misuzu

  2011/06/08

   ここ数回ささいなことで練習が途中で止まってしまっていた。
   で、前回の練習の時になぜ止まっていたかがわかった。
   ギタリストがリズムの取り方を変えて演奏していたのだ。
   いつもの個人的な意味合いかと思っていたら、グループの節目
   ともなる大きな意味が含まれていて残りの2人はビックリした。
   実は3月のコンサートに限らず今までにも色々共演や助演を
   お願いしたことがあるのだが、ことごとく上手く行かなかった。
   それは普段ギターがうたに演奏を合わせていたから。
   合わせてくれる中で歌う事に慣れてしまっていたのだ。
   私は苦手だが志のちゃんは演奏に合わせるのが得意だったはず。
   でも合わせるとレベルが確実に落ちる。
   合わせる事にエネルギーが使われるからもあるけれど
   基本は自分を下げてしまうから(自己を主張しなくなる)。
   私は下げはしないけど上手く合わせられないので
   まず合わせて欲しいと主張する。で駄目なら合わせるよう努力する。
   で、今回はそこを是正しようという試みなのだ。
   楽器も歌もどちらも対等であり並列に音を流す。
   頭ではわかってもなかなかどころか全然上手く行かない。
   でも始ったばかり。出来るようになるかもわからない。
   果てしないな。でも昔からの弱点だから。やるしかないな。
   さあてがんばるか。
                              misuzu

  2011/08/30

   本業のボイストレーニング教室の発表会の準備に追われて
   すっかり更新が出来なくなってました。いけません、いけません。
   でも練習は相変わらず毎週土曜日の夜にやってました。
   さてこのグループはコンサートがないと新曲が増えないのですが
   今年は3月にコンサートがあったおかげで何曲か新曲があります。
   ただ今回の曲はいつも以上に難しい。
   ちっとも出来るようになりません。
   ほんとに新曲の度にいつも思うのだけれど
   どうしてこうトラッドって難しいんでしょう?
   音程やリズムよりなかなか曲が形にならないのです。
   でも今回の難しさはいつもと少し違います。
   とにかくリズムが難しい。リズムが得意な志のちゃんでさえ
   難しいというのですからこれは本物!
   まあ、私の実力不足と練習不足も根本にあるんですが…。
   シンガーソングライターが歌っているから?
   それとも彼女だから?
   誰のどの曲なのかは出来るようになったら公表します。
   今は全然、人前に出せるレベルではないです。
   あーやはりリズム。リズム感がいい人間に生まれたかった! 
   でも今からなら練習あるのみ。重い腰を上げてやらなくちゃ。
   いい曲だからこそ。ちゃんと歌えるようになりたい。
   なろう!じゃあ努力しよう!しなくちゃ…。 
                             misuzu

  2011/10/28

   June Taborを初めて知ったのはシリーシスターズ。
   greyish glowのレパートリーにも数多く登場しているが
   良くあるきれいなハーモニーとは違う2人の歌声は
   今聴いても突出した出来のものだと思う。
   中でもJune Taborの声は太く良く響く低音で特徴があり
   低い声が得意でない当時の私は彼女の曲をカバーすることは
   全く考えもつかなかった。特にソロの作品は。
   ただ昔より低い声が出るようになったし(年なので…)
   今年出した彼女のアルバムがとてもよかったので
   思い切って1曲カバーすることにした。
   「The Grey Funnel Line」
   トラッドとは呼べないかもしれないがCyril Tawneyが書いた
   たぶん60年くらい前の曲。
   原曲の歌い方のままではただのコピー。
   でもそれをあえて真似してもいいかもと思えるほどいい歌。
   年を経るということが素晴らしいと感じさせてくれる歌。
   実はJuneがこの曲を歌ったのはシリーシスターズ。
   こちらはこの機会にgreyish glowのレパートリーにするつもり。
   海の歌は哀しくそして美しい。
                            misuzu