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 ONLINE 19-1  内側への力、外側への力 1  <方向を意識してみる>  

 声、身体、精神、全てのものに方向があります。
 あなたは声を出す時に声が向かう方向を意識していますか?
 身体が今どの方向に向かっているのかわかりますか?
 自分の気持ちがどの方向に向いているのかをいつも意識していまか?
 ほとんどの人は意識していない、つまり無意識だと思います。
 更にをきちんとコントロール出来ている人はもっと少ないはず。
 では声から始めてみましょう。
 まずは声に方向をつけてみます。
 最初は何も意識せずに声を出します。次に声を「前に」、さらに次に「内側に」出してみます。
 声が実際に向いている方向を確かめる必要はありません。声の大きさも問いません。
 まずは1つの意識から。外、外、外。次に内、内、内。これを何度か繰り返してみます。
 次に外、内、外、内…といった具合に交互に出してみます。
 しばらく続けた後で今度は特に方向を意識をせずに声を出します。
 実は同じ意識の状態を続けていると声も身体も固ま動きづらくなります。
 適度に動かすとやわらかい筋肉が付いて来ます。
 ここで忘れてはいけないのはこれはあくまで声の方向の意識の為の練習であって、
 発声の基本は「声を前に出す」ことだというです。
 さらに意識の為の練習は毎日行なう練習ではありません。
 実際に声が外に向いているかどうかも問いません。
 あくまで声を出す方向を意識するという事が大切なのです。
 もう一つ話を付け加えておきます。
 以前バランスの項目で書いたのですが、力は外に見えるものです。
 もし声を出しているとき周りに聞いている人がいたらその人には方向が見えるのです。
 慣れれば出している本人にも声の方向を聞き分ける事が出来ます。
 あなたは聞き分けられますか?
 聞き分けるには「耳」が必要ですが、耳の能力は訓練次第で変わります。
 やはり最初の訓練は方向を意識する事です。
 そして意識はイメージへと変わります。次のレッスンはイメージです。
                                         misuzu

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 ONLINE 19-2  内側への力、外側への力 2  <イメージ>  

 内側への力、外側への力2  <イメージ>

 前回「方向は意識をする事から始まる」と書きましたが今回はイメージを使います。
 まず椅子に座って目を閉じます。次におへそのあたりに意識を持ちましょう。
 このとき丸い固まりをイメージします。大きさは最初は梅干しくらい、つぎに卵の大きさ、
 さらに直径10センチくらいの固まりといった感じに徐々に大きくして行きます。
 自分の身体を包み込むくらいの大きな固まりまでイメージしてみましょう。
 そこまで出来たらもう少し大きく自分がいる部屋全体まで徐々に大きくしてみます。
 この丸のイメージを大きくする時に一度で大きくしないで徐々にがこつ。
 それと1回のイメージで部屋全体まで大きくしないこと。
 イメージも意識もやはり動かすことが大切です。
 何回かに分けて徐々に大きくして行きましょう。再度始める時は前のイメージから始めます。
 さて部屋全体に大きくなったら今度は徐々に小さくして行きましょう。
 最初の梅干し大の大きさまで時間をかけて戻します。
 本当にその大きさをイメージ出来るまで何回も続けます。
 この時意識は完全に内側にあります。これは閉じているのです。
 次に同じ事を目を開いて行います。
 今度は目が開いているので感覚は丸の大きさに比例して徐々に外へ広がって行きます。
 これが外への力です。
 同じ事をしているのに目を閉じて行うときと目を開いているときでは大きく方向が変わります。
 ただし、目を開けていても内側に向かっている場合もありますのでその辺りは注意が必要です。
 では閉じているのと開いているではその違いはどこにあるのでしょう?
 それはまた次回。
                                        misuzu

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