ONLINE 16 個性 <個性について>
もし「個性がない」と言われている人がいたらぜひこの文章を読んで下さい。
多分いま全てを理解する事は出来ませんがいつかこの内容が理解出来る時が来ます。
その時あなたは自分でも気付かないうちに「個性」的になっているはずです。
私事で申し訳ないのですが、若い頃よく「個性がない」と言われました。
そしてその「個性がない」という言葉はずっと頭の中に残っていました。
私は哀愁を帯びたきれいなメロディや淡々とした流れる歌が好きです。
なので当時個性的と言われた歌には馴染めませんでした。
今考えるとリズムに興味が無かったのだと思います。
では今の自分には個性がないのか? それは違います。
年齢で身体についてきたものもありますが実は徐々に個性が出て来ました。
でもある日突然個性的になったわけではありません。
本当に徐々にだと思います。そしてこれからも変化していくのだと思います。
今は個性的な歌も好きですし以前より理解出来ます。
もしろん相変わらず淡々とした歌が好きです。なかなか上手にはなりませんが…。
さてここで「個性」というテーマに話をもどしましょう。
個性は自分自身という言葉を最近実感します。
全ては自分がきちんとあるかどうかなのだと思います。
自分という芯が必要です。
それが核になり軸になり芯になるのです。それは身体、声につながります。
よくいう芯のある人、軸の通った身体、芯のある声と言いますが
言い換えると自分自身がある身体、声という事になります。
そしてもっと重要な事はいい面ばかりではなく悪い面も出す勇気を持つ事だと思います。
本来人は誰でも裏表で両方の側面を持っているものです。
都合のいい面を出すだけでは本物にはなれないのです。
腹式呼吸を身に付けてきちんとした身体になると自然と両方が表面に出て来ます。
でも心の準備が出来ていないと上手くバランスをとる事が出来ません。
個性が外に出る為にはいくつかの準備が必要なのです。
この点は次回詳しく触れて行きましょう。
「個性」という壁は大きく高いものですが、恐れる事はありません。
「個性」とは自分自身であり人それぞれ違うもので内なるものです。
消えたり無くなったりするものではありません。
個性的になる必要はなくきちんとした声と身体が出来ると自然と個性的になってくるものです。
ただその時に心と身体を結び付ける作業が必要です。
それは簡単ではありませんが出来ると本物になれます。
次回はその為の具体的な努力を紹介しましょう。
misuzu