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音楽のこと日々のこと、あれこれ

〜悪い癖

誰にでも癖はある。でも悪い癖と言われたらやっぱり気持的に落ちてしまうもの。
自分の弱点を突かれているわけだし、おまけに癖だから習慣になっているということで
気づかずにやってしまうおそれがあるといきことだから。
歌にも同じ事が言えると思う。
ひとつは指摘された時に落ち込んでしまうこと。
時には指摘されたことに腹立ちを覚えたり相手を嫌ってしまうかもしれない。
でも逆に指摘した相手はその人の事を思って言っている事が多いのだ。
この辺りは感情が絡んでくるから難しい。
次に習慣になっているということ。実はこっちの方が現実的には問題が深い。
感情的な方は自分の感情に気づいて対処すればなんとかなる。
一方習慣になって身体に染み付いてものを返る事は本当に大変なこと。
何が大変って時間と根気がいるのだ。おまけに大抵の場合一人では難しい。
でも現実のレッスンではその前の感情的なものを乗り越えることが意外に難しい。
つまり感情が先に立って他の事が出来なくなるのだ。
出来るようになりたい、変わりたい、成長したいといった気持ちが強うい人ほど感情の壁を
乗り越える事が難しい。で、簡単にそこを越えられた人は逆に越えた後が大変。
表現には感受性が必要。つまり感情が動かない人はある程度までの表現しか出来ない。
で、この表現力を身につけることは思っている以上に大変。
つまりいつ大変な事が起きるかの時期が違うだけで本当はどちらも大変なんだと思う。
人生って上手く出来ているなと思う。
というわけで悪い癖は誰にでもある指摘された時に感情が出てくる時はまずは冷静になろう。
その後できちんと対処を考える。つまり感情のコントロールを学ぶことが必要。
冷静な人は現実的に癖に対して対処出来る。 と同時に自分の感性を高める訓練をしよう。
感情を動かす完成を動かす訓練だ。技術で出来る表現以外の部分にも興味を持とう。
そういっている私は冷静なタイプ? いえいえ感情的なタイプ。
だから若い頃は大変だった。ただ年を取って経験と慣れで少しは冷静になって来た。
それでも抑えられないときがまだたくさんある。
冷静な人がうらやましくもあるけれどこんな自分だからこそいける場所もあるだろう、
今はそんなふうに考えているかな。
                                       misuzu

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